僕が最も敬愛する天才フラメンコ・ギタリストのパコ・デ・ルシアが
メキシコで死去した。まだ66歳だった。心臓発作だったらしい。

パコはフラメンコというスペインの土着の民族音楽を
世界レベルの芸術に引き上げたアーチストだ。
パコの存在なくして、今のフラメンコの繁栄はなかったろう。

いや、いまはそのような事はどうでもいい。

何の前触れもなく入って来た情報に、僕は動揺し慄いている。
体は震え心は虚空を彷徨う。
信じられない。こんな日が来るなんで。

ああ、もう何も手につかない。
あんなに素晴らしい演奏を聴かせてくれたパコにもう会えないなんて・・・。

しかし現実は受け止めないといけない。
パコ、いままでどうもありがとう。
そして心からご冥福をお祈り申し上げます。


Paco de Lucia - Entre dos aguas (1976) full video



Paco de Lucia - Rio Ancho


Paco de Lucía & Al Di Meola - Mediterranean Sundance






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パコ・デ・ルシアを直訳すると、ルシアのパコとなる。このアルバムのタイトル「Luzia」(ルシア)は、本アルバム制作中に永眠した母親に捧げられている。そのせいか、パコの作品の中でも、最も内省的な深みのある音作りになっている。しかしパコの超絶技巧は変わらない。個人名義では、1998年発表の14作目のアルバムとなる。

曲目
1. Ri De La Miel (Buleria)
2. La Villa Vieja (Solea)
3. Calle Municion (Alegria)
4. Me Regale (Tangos)
5. Luzia (Siguiriya)
6. Manteca Colora (Rumba)
7. El Chorruelo (Buleria)
8. Camaron (Rondena)

1曲目「 Rio de la Miel」深い悲しみに包まれた哀愁漂う曲。パコの弾くギターの音色が美しい。ギターとパルマ(手拍子)が絡み合い、曲は複雑に展開していく。

2曲目「 Villa Vieja」どことなくはかない気分にさせれる曲。ここでもところどころでパコのギターから美しいメロディがあふれだす。

3曲目「 Calle Municion」サバテオ(靴音によるリズム)により始まる比較的明るい曲。ギターとパルマ(手拍子)で進行していく。時折入るハレオ(掛け声)が心地よい。相変わらずパコの手数は多い。

4曲目「 Me Regale」 2拍子によるタンゴ形式の曲。明るい曲調ながらどこか悲しみを感じさせる。 力強いカンテ(歌)やコーラス、パーカッションやパルマが入って曲は複雑に展開する。

5曲目「 Luzia」 ゆったりとしたリズムの中、パコのギターが悲しく響く。パコ自ら母を失った悲しみが歌い上げられる。

6曲目「 Manteca Colora」 リズミカルで楽しげな曲。ここでのパコはリズムに合わせ軽快にギターを鳴らしている。

7曲目「 Chorruelo」 速いテンポでギターとパルマが歌いあう、熱気あふれる曲。時折パコのギターが激しくかき鳴らされる。

8曲目「 Camaron」 盟友カマロンの死を追悼する曲。ここでもパコ自身がその悲しみを歌っている。



確かこのアルバムが出た後、パコが来日公演をしたのでそのLIVEを見に行った。パコ・デ・ルシア&セプテット(7重奏団)でのLIVE。

このときの衝撃は今でも忘れられない。パコのギターの第一音で、気がどっかにいってしまったのだ。後になって、天才と呼ばれる人間のだす音とは、こんなにも凄いのかと改めて驚いた。

幸いLIVEは2部構成で、第1部が終わった時に我に返った。20分程度の休憩を挟んで第2部が始まった。第2部は比較的明るめな曲が多く、ダンサーも大活躍して視覚的にも楽しいステージだった。フラメンコギターの音色とパッションに圧倒されてしまった。

それにしてもフラメンコは、みな椅子に座って演奏するのにはちょっと驚いた。特にカンテ(歌)。あの座った姿勢でよく声が出るものだと思う。

Paco de Lucia & Septet - Me Regale


そしてかっての盟友、今は亡き天才カンテ、カマロンとの競演作。これがフラメンコの形式としての原点だと思う。
Paco de Lucia & Camaron & Tomatito - Buleria


そしてPaco de Lusiaの後輩達。男性ダンサーはPacoと一緒に、日本でのツアーに参加していた。



50才以上の人でも腰抜かさないで聴けるか度・・9.0
メロディアス度・・8.0


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