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イタリアのシンフォニック・メタルバンド、RHAPSODY(ラプソディー)の2002年作「POWER OF THE DRAGONFLAME」(パワー・オブ・ザ・ドラゴンフレイム) 。

デビュー以来続いてきた「EMERALD SWORD SAGA」の最終章となる本作。まさに最後を飾るに相応しい力作で、有り余る力を持て余すかのように力強く疾走している。

「Legendary Tales」を「起」、「Symphony of Enchanted Lands」を「承」 、「Dawn of Victory」を「転」とすれば今作「Power of The Dragonflame」は「結」に当たるわけだが、これまでのファンタジーストーリーの締めくくりにふさわしく、氷の戦士たちと悪魔軍との死力を尽くした最後の闘いをもってフィナーレを迎える展開が示されている。


曲目
1. In Tenebris
2. Knightrider of Doom
3. Power of The Dragon fame
4. The March of The Swordmaster
5. When Demons Awake
6. Agony is My Name
7. Lamento Eroico
8. Steelgods of The Last Apocalypse
9. The Pride of The Tyrant
10. Gargoyles Angels of Darkness
I. Angeli di Pietra Mistica
II. Warlords' Last Challenge
III. ...And The Legend Ends...


1曲目。 「EMERALD SWORD SAGA」の最終決戦が行なわれるという、緊張感溢れる荘厳なオープニング。 RHAPSODYお約束のイントロだが、次曲につながれる大事なパターン。

2曲目。 1曲目の緊張感を引き継ぐ形で始まるRHAPSODYらしい疾走曲。緊張感を持続する劇的なクワイア・オーケストレイションが素晴らしい。その勇壮すぎるメロディは聴き手をあっという間にファンタジーの世界に誘し、中間部のギターソロや、母国語(イタリア語)による掛け合いが印象的だ。

3曲目。 休む暇もなくタイトルチューンへと雪崩れ込む。スピード感溢れる展開だ。大仰極まりない劇的展開が、聴き手をファンタジー世界のヒロインと化す。溢れ出る高揚感、留まることなくなく走り続ける疾走感が全体を支配している。 RHAPSODYの曲の中でも、パワー溢れる名曲だ。

4曲目。 ここで一度スピードダウンして、英国のトラッド風のミドルテンポな曲になる。ここでもファビオ・リオーネ(Vo)の声はヒロイックに力強く響き渡る。

5曲目。 再び、Rhapspdyらしいヘヴィーでアグレッシヴな疾走曲となるが、ファビオ・リオーネ(Vo)がデス・メタル調に歌う場面があり、新境地を開こうとしている。どこかダークで悲壮感を感じる曲。相変わらずサビは威厳に満ちている。

6曲目。最終対決の緊張感を持続させるようなヘヴィーな曲。ファビオ・リオーネ(Vo)のヴォーカルもどこか悲壮感を漂わせている。 女性ボーカル、民謡調、クワイヤ等がすべて混在一体となりRhapspdyファンタジー世界を持続させている。バロック調のギターとキーボードの激しいソロは聞き所であり見事な展開だ。

7曲目。 イタリア語で歌われるバラード。ファビオ・リオーネ(Vo)が、どうすることもできないもどかしさを歌い上げている。英雄の悲しき運命が見事に表現されている。

8曲目。 勇ましいイントロで始まるこの曲は、この世の終わりとも取れる最終決戦の始まりを表しているかのようだ。ものすごい緊張感の中、流れるようなギターやキーボードがアクセントになっていて、美しい。

9曲目。イントロからして高揚感溢れる疾走曲。善と悪の戦いにより何かが起こる事を予感させるような雰囲気が渦巻いている。スケール感、スピード感共に最高の仕上がりだ。

最終曲の10曲目。 3部構成の19分にも及ぶ大作。「EMERALD SWORD SAGA」のエンディングにふさわしい曲だ。

ⅰ.Angeli Di Pietra Mistica

アコースティック・ギターのイントロではじまる疾走曲。 Rhapsodyおなじみの場面の転換は、出し惜しみなく披露している。過去にやってきたことの総集編といった感じだ。今までとちょっと違う雰囲気がするのは、場面場面に入るアコースティック・ギターの音色のおかげだろう。

ⅱ.Warlord' Last Challenge

哀愁漂うギターによるインストルメンタルナンバー。

ⅲ...and The Legend Ends...

劇的な展開で、最後の最後の力を振り絞り、戦いは決着を見せる。、クライマックスパートでの栄光、勝利を表した盛大きわまるパートはまるで一本の大作ファンタジー映画そのもの。またエンディングでオープニングのIn Tenebrisに再び戻るというのも、感動的な仕掛けだ。

この19分にも及ぶ大作は、「EMERALD SWORD SAGA」の最終章の最後を飾る力作だ。それだけにリスナーにある覚悟を迫ってくる。そう、聴くための莫大なエネルギーが必要なのだ。

決して聴き流せる音楽ではなく、この曲を聴いている時間は、余りにも濃密であり、とてつもないエネルギーを送り込まれる。リスナーはその異様なテンションと濃密さに、いかに耐えうるか問われるのだ。まさに軽い気持ちで接すると火傷をしてしまうほど熱い内容だ。

しかし同時に聴き終わった後は爽快感にも似た感覚を味わえる。この辺がRHAPSODYの凄みだろう。


1997年 Legendary Tales (レジェンダリー・テイルズ )
1998年 Symphony of Enchanted Lands (シンフォニー・オブ・エンチャンテッド・ランズ )
2000年 Dawn of Victory (ドーン・オブ・ヴィクトリー )
2001年 Rain of A Thousand Flames (レイン・オブ・ア・サウザンド・フレイムス )
2002年 Power of The Dragonflame (パワー・オブ・ザ・ドラゴンフレイム)
ほぼ1年単位に発表してきた「EMERALD SWORD SAGA」だが、本作で大円団を迎える。

本作では前作の欠点をすべて修正してきており、自信に満ちた RHAPSODY-SOUNDが聴ける。ややメロディに弱さを感じるが、それを補って余りある壮大なクワイヤと力強さ、壮厳的雰囲気や疾走感は素晴らしいの一言であり、まさに「EMERALD SWORD SAGA」を完結させるのに相応しいアルバムだ。


Rhapsody - Power of the Dragonflame


Rhapsody - The Pride of the Tyrant



50才以上の人でも腰抜かさないで聴けるか度・・8.0
メロディアス度・・8.5


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