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フィンランドのシンフォニック・メタルバンド、NIGHTWISHの2000年発表の3rdアルバム。

前作で、はっきりとしたメジャー級の世界観を提示して見せたNIGHTWISH。母国フィンランドで、ゴールドディスクを獲得した本アルバムでは、どのような切り口で音楽の本質に迫っていくのか、期待感でいっぱいだ。(現在入手できるリマスター盤には、オリジナル+4曲のボーナス・トラックつきになっている)


曲目
1. SHE IS MY SIN
2. THE KINSLAYER
3. COME COVER ME
4. WANDERLUST
5. TWO FOR TRAGEDY
6. WISHMASTER
7. BARE GRACE MISERY
8. CROWNLESS
9. DEEP SILENT COMPLETE
10. DEAD BOY'S POEM
11. FANTASMIC
12. SLEEPWALKER(ORIGINAL VER.)
13. WANDERLUST(LIVE)
14. DEEP SILENT COMPLETE(LIVE)


1曲目は前作とは違いミドルナンバーからスタートする。ギターのフレーズが印象的なイントロから始まり、ターヤ・トゥルネンの歌が始まると、あのNIGHTWISH独特の世界観が喚起される。安定したBANDの演奏も見事で、前作よりも一体感を感じる演奏だ。曲の終わり方も力強くてかっこいい。

2曲目。出だしは1曲目と同じ雰囲気を感じてしまうが、後半はターヤ・トゥルネンの声に男性ヴォーカルが絡み付くNIGHTWISHお得意のパターンで変化をつけている。

3曲目。イントロのフルートの音色からして哀愁感漂う曲。ギターのリフにのるターヤ・トゥルネンのヴォーカルも力強くかつ哀愁たっぷりだ。

4曲目はクラシックから引用したであろうイントロで始まる疾走曲。北欧独特の叙情性を付加し疾走する手法は、 NIGHTWISHお得意のものだ。それに加えクラシック音楽をよく学んでおり、うまく吸収・消化しているのでとても聴きやすい。サビのメロディは哀愁感溢れる見事な出来だ。

5曲目は北欧情緒溢れる、美しく静寂なバラード。哀愁漂う旋律が印象的で、聖夜を感じさせるファンタジックな曲。

6曲目。タイトルチューン。力強い男性ヴォーカルと朗々と歌うターヤ・トゥルネンのヴォーカルが交互に現れ曲に面白い効果を与えている。また、間奏部のギターとキーボードのユニゾンがいいアクセントになっている。

7曲目。やや軽めの曲調だが、キャッチャーかつ幻想的な雰囲気を持っており、北欧の情緒を感じさせてくれる。

8曲目。ギターとキーボードのユニゾンから始まる疾走曲。前作よりギターの音圧が下がっているので、その分ターヤ・トゥルネンの声や他の楽器に音が良く聞こえ、心地よい。ただ間奏のキーボードソロとギターソロには、既知感を感じる。

9曲目。幻想的な雰囲気から始まる楽曲で、音もやや軽め。そのためターヤ・トゥルネンの歌声がはっきりとした輪郭をもって浮かび上がり、北欧独特の叙情性が伝わってくる曲。

10曲目。死んでしまった少年への哀歌で、もの悲しいメロディが臨場感をともなって迫ってくる。途中に入る語りが、悲しみをいっそう深くしている。曲は後半に向け盛り上がりを見せ、さらにシンフォニックな展開になる。このアルバムでは異色の曲。

11曲目。非常にドラマチックでファンタジックなナンバー。イントロのシンセが非常に印象的。全体が3部構成になっていることもあり、聴きごたえがある。このアルバムで最も凝った構成で、聴き終えたとき一つのドラマを見終えた感じになる。


全体にコンパクトに上手くまとめ上げられている。楽曲自体にはそう目新しさはなく、歌メロもやや弱く感じるが、前作で見られたギターがラウドだった点は改善されているので、とても聴きやすい。

2ndに比べると若干シンフォニックさや、独特の薄暗い叙情性は後退し、その分ヘヴィーな要素が前面に押し出されている。インパクトという点では2ndアルバムだが、本アルバムからは、よりへヴィにかつ洗練された印象を受ける。


Nightwish - She Is My Sin


Nightwish - Wanderlust


nightwish - deep silent complete live



50才以上の人でも腰抜かさないで聴けるか度・・8.0
メロディアス度・・8.5


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comment iconコメント ( 7 )

向いているかも。

この文章を読んでいると、
シベリウスとかも好きで、HM もOK.なワタシにも

向いているような気がしました。

叙情的とか、
哀愁とか、
シンフォニック


興味深い、単語が並んでいますね。

「ミカズワールド」ミカ

名前: ma shanti mika [Edit] 2012-04-12 17:44

ma shanti mika さんへ

僕が好意的な批評をするHMバンドは、基本的にクラシックを学んでいたり、クラシックに近い音楽性を持ったバンドです。

その意味ではNIGHTWISHをはじめとする北欧系のHMバンドは、非常に素晴らしい音楽性をもっています。

ぜひアルバム通して聴いてもらいたいなと思います。

名前: H [Edit] 2012-04-12 22:08

こんにちは。

ヴォーカルの美声とバンドの演奏が、ミスマッチなようなのに、とてもしっくり合っていて素晴らしいです。

前曲にもありましたが、クラシックをアレンジしているような感じに聴こえます。

ヴォーカルのインパクトが強いからかも…

今まで聴いてきた女性ヴァーカル(メタル)のなかで、ダントツだと思います。

ではe-463

名前: nonpy [Edit] 2012-04-13 09:13

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

名前: - [Edit] 2012-04-13 11:53

No title

一曲一曲のレビュー参考になります
女性シンガーHMバンド好きです

名前: SUZU [Edit] 2012-04-13 18:57

nonpyさんへ

キーボード担当がメインのソングライターなのですが、
映画音楽を相当勉強し、映画音楽から影響を受けているようです。


HMの女性ヴァーカルとしては、このBANDの女性ヴォーカルのターヤ・トゥルネンが最高でしょう。インパクト強いですよね。

でも、そのインパクトの強さゆえ、このあと事件が起こるのです。

名前: H [Edit] 2012-04-14 00:11

SUZUさんへ

僕も女性ヴォーカル好きです。

HMと女性ヴォーカルは相性いいですね。

名前: H [Edit] 2012-04-14 00:13

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