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1973年発表の「Ashes Are Burning(邦題・燃ゆる灰)」は英国トラッド・フォーク+ロック+クラシックの融合に見事成功したRENAISSANCE(ルネッサンス)の極上のプログレッシブ・ロックだ。

本作はRENAISSANCE(ルネッサンス)のアルバムの中でも、最も英国的土臭さが出ているのが大きな特徴で、アニー・ハズラム(Vo)の純真無垢で、神聖な歌声が美しく、聴き手を捉えて離さない。。流麗で暖かくて叙情的な演奏スタイルは、英国以外の何者でもないBANDである。

曲目
1.CAN YOU UNDERSTAND ?
2.LET IT GROW
3.ON THE FRONTIER
4.CARPET OF THE SUN
5.AT THE HARBOUR
6.ASHES ARE BURNING

1曲目「Can You Understand?」、この10分近い大作は、銅鑼の音で目を覚ますと、すぐに華麗なピアノが踊るように鳴る。印象的な導入部だ。 シンセサイザーの高らかな一声を合図に、美しいピアノとチェンバロのアンサンブルへ移り、再びタイトなリズムが復活し、華やかな3連フレーズを繰り返して演奏はフェード・アウト。

そしてフェード・インするのは穏やかな合唱。アコースティック・ギターの柔らかなストロークに、ピアノが幻想的なアクセントをつける。いよいよアニー・ハズラムの登場だ。落ちつきと気品、天使の歌声が始まる。全体に落ち着いてリラックスした演奏が続くなか、のびやかなアニー・ハズラムの声が美しい。

間奏は、のどかなロシア風フォーク・ダンスの演奏になる。最後は、曲の最初でのリズムが復活し管弦楽とともに、軽快な演奏を繰り広げる。華麗なピアノのメロディのリフレインは美しく、豊かな広がりをもつ演奏が続く。ドラマチックな演奏、そしてエンディング。


長編2曲に挟まれた各曲は、爽やかなフォーク調の曲や、管弦楽を用いた軽快なポップ・チューン、メロディアスで神秘的な曲ありとバラエティ豊か。どれも透明感溢れる美しい曲ばかりで、切々と歌い上げる表情豊かなアニー・ハズラムに心が洗われる気がする。


最後を飾る 「Ashes Are Burning」は11分を越すスリリングな大作。実にエレガントで、ドラマ性を感じさせる始まり方だ。ほどなくして、どことなく憂いに満ちて寂しげな、アニー・ハズラムの澄んだボーカルが登場し、親しみ易いメロディが綴られ、エレガントなピアノがメロディを歌いだし、間奏へ入る。

しかし間奏はベースの咆哮で曲調は一転変化し、アップ・テンポの激しい演奏がピアノ中心に始まる。非常に緊迫感のある演奏が繰りひろげられる。

間奏の後、かすかに聴こえるオルガンのみをバックに、アニー・ハズラムが清らかな透明度の高いクリスタル・ボイスで、神聖ささえ感じさせるメロディ・ラインを歌うパート部分が現れる。

この魅惑的なパートの叙情性は他の追従を許すものではなく、オリジナリティにあふれたい美しいものであり、この曲を名作とする要因のひとつだ。

その後アニー・ハズラム が鮮明な印象を残す高音のロング・トーンで歌を終えると同時に、緩やかにバンド・アンサンブルが復活する。ここもこの曲の聴き所だ。ギターソロが緊張感を生み出す。素晴らしい演奏。

そして楽曲は猛々しくもクラシカルな荘厳美を演出しながら、幕を閉じる。このクライマックスのアンサンブルこそ、この曲の特筆すべき魅力であり、白熱した興奮と感動が味わえる。あっという間の11分。

静と動を巧みに使い分けた構成と美しいメロディが、気品に満ちたアニー・ハズラムの歌声と相まって、強烈なブリティッシュ・トラッドの香りを感じさせるアルバムだ。ここには音楽の持つ素晴らしさが全てあり、万人に薦められるアルバムだ。

Renaissance - Ashes Are Burning


50才以上の人でも腰抜かさないで聴けるか度・・10
メロディアス度・・9.0


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TURN OF THE CARDS / RENAISSANCE

フラメンコに夢中

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